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未遂

昼を少し過ぎた頃、兄から電話が入った。
「ヤツがそちらへ向かったので、ヨロシク」とのこと。暫くしてヤツは来た。
ギターケースを抱えている。第一声は「いいでしょ〜?」
第一志望がダメだったおかげで公立の学校へ進むことになったからだろうか、母親が奮発してくれたらしい。
「でさー、アンプ買って♪」
「その前に何か言うことは?」と言ったら、そこでようやく
「あ、おかげさまで合格しました。ご心配おかけしました〜」

と、いうわけでヤツが予め下調べしていた品を求めてお茶の水へ。私が目的の店に到着した時、ヤツの姿は消えていた。勇んでどんどん歩いていたので、はぐれてしまったらしい。
私がしばらく店員さんに目的のアンプの説明をしてもらっていた間も、ヤツは現れない。
そこで支払いを済ませ、配送してもらうよう手続きしてしまおうかとも思ったけれど、やはり本人が音色を確認してから決定するべき品だと思うので「来週にでもまた来ます」と帰ってきてしまった。

後になって「今、家に着いたから」と電話が入った。道に迷ったことと、ブツを手に入れられなかったことでかなりのショックだったらしい。まー、世の中そう甘いものじゃない。
私はヤツを探す為の手段を幾つか行使したけれど、ヤツは「頭ん中マッシロ」だったとか。
私の携帯電話番号メモしとけー!
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